CD & Sound
収録曲
1.「牧場の朝」(music /井ノ浦英雄)
“Morning on the Ranch” (music / Hideo Inoura) by sukekumi
ギター・ドラムス・パーカッション・井ノ浦英雄 篠笛・中嶋竜一
チャランゴ・高山直敏 歌・ベース・助川久美子
2.「Listen to the Forest」(words / Anthony K. music / 助川久美子)
Listen to the Forest Japanese ver by sukekumi
歌・ギター・ベース・助川久美子 篠笛・中嶋竜一
ドラムス・パーカッション・井ノ浦英雄 コーラス・山の上の音楽隊
3.「オゼコウホネのしずく」(music / 須藤あつ子)
“Droplets on the water lilies”(music / Atsuko Sutou) by sukekumi
ピアノ・須藤あつ子 パーカッション・井ノ浦英雄 声・助川久美子
4.「桜舟」(music / 中嶋竜一)
Cherry blossom boat(music / Ryuichi Nakajima) by sukekumi
篠笛・中嶋竜一 チャランゴ・高山直敏 ドラムス・井ノ浦英雄 箏・ベース・歌・助川久美子
5.「那須 〜アンデスの面影〜」(music / 高山直敏)
"Nasu, a Resemblance to the Andes"(music / Naotoshi Takayama) by sukekumi
サンポーニャ・ケーナ・アンタラ ロンロコ・高山直敏 篠笛・中嶋竜一
ドラムス・井ノ浦英雄 ベース・助川久美子
6.「森の波紋」(music / 須藤あつ子)
Repercussions in the forest(music / Atsuko Sutou) by sukekumi
ピアノ・須藤あつ子 サンポーニャ・高山直敏 ドラムス・井ノ浦英雄 ベース・助川久美子
7.「蒼い風」(music / 須藤あつ子)
Blue wind(music / Atsuko Sutou) by sukekumi
ピアノ・須藤あつ子 サンポーニャ・高山直敏
ドラムス・パーカッション・井ノ浦英雄 ベース・歌・助川久美子
8.「Vision Quest」(music / 中嶋竜一)
「Vision Quest」(music / Ryuichi Nakajima) by sukekumi
篠笛・中嶋竜一 サンポーニャ・高山直敏 ドラムス・井ノ浦英雄
ベース・助川久美子 倍音声明・山の上の音楽隊
9.「空の道」(words/ Anthony K. music / 助川久美子)
Sky path(words/ Anthony K. music / Kumiko Sukegawa) by sukekumi
歌・ギター・ベース・助川久美子 ピアノ・須藤あつ子
サンポーニャ・高山直敏 ドラムス・井ノ浦英雄
10.「頂きに立ちて」(music / words井ノ浦英雄)
Standing on the peak(music / words Hideo Inoura) by sukekumi
歌・ギター・パーカッション・井ノ浦英雄 篠笛・中嶋竜一
ベース・助川久美子 ティプレ・高山直敏 コーラス・山の上の音楽隊
11.「Listen to the Forest」 English version
Listen to the Forest English version by sukekumi (translation / Nao Ogawa, Geoff Trousselot vocal / Kumiko Sukegawa, Nao
Ogawa)
produced by : Anthony K.
全11曲収録
定価¥2,500(+消費税)Howling Wolf Records
アルバム・ユニット名
●CDタイトルの「The Beginning」は、参加している5人のアーティストが初顔合わせであり、この共演が一回に終わらず、これを皮切りに今後も継続して欲しいという願いを込めたものであると同時に、この震災によって、日本が新たなスタートを切ったという認識の両方を含み持ったものです。
そして、ユニット名の「N.A.S.U.」は、基本的には5人の参加アーティストが、那須エリアを拠点に活動していることに由来しますが、そこから発展させ、Nature、Art、Sound、Universe、の略であると位置づけ、自然、芸術、音楽、宇宙は、まさに那須が持つ物理的、人的資源を表し、そうした那須エリア自体がひとつの「小宇宙」であることを意味しています。
●「那須の豊かな自然をモチーフにコンセプト・アルバムを作ろう」
プロデューサーの呼びかけに、地元のアーティスト5人が賛同し、それぞれオリジナル楽曲を持ち寄って、レコーディングが順調に進行した。
そんな矢先、地震、津波、原発事故と、大惨事が相次いだ。
CD制作も、いったん白紙に戻されようとしていた。計画の当初は、「ご当地CD」として、観光客に買ってもらおう、という発想だったが、もはやそれは通用しないのでは?
プロデューサーは悩んだ。「震災を経て、このCDは表現として成立しても、商品として成立するのか?」
そんな視点から、録音した中身をもう一度聴き直してみると、どの曲も不思議に大惨事とその後の来たるべき世界を予言しているかのように響いた。「これは、ご当地CDの枠を超えている!!」
そこでプロデューサーは、中身を変えずにコンセプトの方を思いきって変える決意をした。
しかし、全面的な変更に対し、アーティストたちから抵抗が示された。「那須から発信する音楽」というニュアンスは残したい。
ならば、「ご当地CD」という性格を少し遠景へ下げ、新しい世界へ向けての第一歩というニュアンスを前景へ持ってこよう。そこには、5人の初顔合わせであり、新たな共演の始まりという含みもある。そしてこのアルバムが、国難を乗り切る励みとなってくれれば、と皆が願った。
レコーディングと同時進行していたパッケージデザインも当然、一から考え直された。
その結果、新たに打ち出されたコンセプトは、この未曽有の国難を歴史の大きな転換点と捉え、そこをスタート地点として新しい世界を描く、ということだった。
「私たちは、この時を忘れない。そして、ここから新たに出発する」
“We remember this moment, and start again from here.”
ジャケット絵
painted by Anthony K.